茅野市諏訪郡歯科医師会災害対策委員会では、いざという時の対応をもう一度見直していこうという事で当会会員向け講習会・研修会を本年度いくつか計画しております。
2月7日には『緊急時に一般歯科診療所でできる対応』について、諏訪中央病院口腔外科の宮下佳歩先生、富士見高原病院の梅原亜矢子先生に講話をしていただきました。
災害初期では歯科外傷に対する応急処置、病院への搬送適応の判断、大規模災害では身元確認対応の概要、中長期的には被災者への対応が必要になることなど、広範にわたる内容をまとめて説明いただけました。
2月17日には『救急救命講習会』として茅野消防署の方を講師に迎え、実技を中心に学びました。
AEDは全国で推計約60万台以上設置されており、平成16年に一般の方でも使用が可能になってからその使用によって、わかっているだけでも7000人以上の方の命が救われているそうです。
目の前で人が倒れていた時には、すぐに適切な対応が必要で、対応が遅れると1分毎に約10%ずつ救命率が下がるそうです。診療所の中はもちろん日常どこでも「緊急」時に遭遇するのは自分かもしれません。躊躇することなくすぐに適切な救命措置ができるかどうかはとても重要となります。
説明を受けたあとは一人ひとり全員が緊張感をもちながら、倒れている人を発見してから周囲の安全、呼吸の確認、応援を呼ぶ、心臓マッサージ(胸骨圧迫)AED操作まで、一連の流れを繰り返しやってみました。多くの先生から普段からの取り組みや心構えはとても大事だとあらためて確認したとの感想をいただきました。
続けて当会会員向けではありますが、3月、4月には防災についての講習会、研修会も予定されております。また県歯会員の先生方へご報告させていただけたらと考えております。
(山田 顕誠 記)